昔のものたち

子どものころ住んでいた家を思い出す。


冬はルンペンストーブだった。


燃料は石炭。


がんがん燃やすと煙突が真っ赤になった。どんな光景か若い人たちは想像できるだろうか。


ストーブには同じくらいの大きさの湯沸かしもついていてそこに水を入れておいて、その中を通っている煙突の熱で水がお湯になる。


ストーブの上にはやかんを置いて。気をつけていないとお湯が蒸発してしまってやかんの底に穴があく。


ストーブの下には蒸発皿を置いて、それも水がなくならないよう気をつけなければならない。石炭が燃えて少なくなってくるとデレッキでストーブの中をかき回し、あくを落とす。


すっかり石炭が、なくなるとストーブを取り替える。だからルンペンストーブは必ず2つ必要。1つは常に遊んでいるのでルンペンストーブというらしい。


うまく伝わるように書けない表現力のなさが悲しいなあ。